2024年7月の日銀利上げを受けて10月に適用金利が見直しとなり、ついに2025年1月から変動金利が実際に上がりました。
各行により上昇幅は異なりますが、0.15~0.25%ほどが実際に上がっています。ただし、実際に金利は上昇しましたが125%ルールなどの変動金利の規程により、“毎月の返済額自体は変わっていません”(※一部125%ルールなどを適用しない金融機関も存在します)
そこで今回のコラムでは変動金利のルールについて簡単に解説して行こうと思います。変動金利を利用中の方、これから変動金利で借りようと思っている方はぜひご覧ください。
変動金利のルールとは?
すべての金融機関が採用しているわけではありませんが、多くの金融機関では変動金利に下記3つのルールを制定しています。
・半年ルール
・5年ルール
・125%ルール
それぞれについて見て行きましょう。
半年ルール
多くの金融機関では、1月と7月に借入金利の見直しが行われます。実際に新規で借りる方は毎月見直しが行われていますが、すでに借りている方の金利見直しは半年に一度となります。これが半年ルールです。
ちなみに日銀会合が本コラム公開週に開催されますが、もしそこで利上げが決まった場合に影響を受けるのは2025年7月からということになります。
5年ルール
既述の通り半年に1度の金利の見直しはありますが、仮に金利が上がったとしても5年ルールによりすぐ毎月の返済額が増えるということはありません。
5年ルールとは金利が上がっても、5年間は毎月の返済額が変わらないという「ルール」です。そのため、冒頭お話した“毎月の返済額自体は変わっていません”という状況になるのです。
125%ルール
そして最後に登場するのが125%ルールです。これは5年ルールで規定されている5年間が終わった後の6年目であっても、従前の125%までしか毎月の返済額を上げてはいけないというものです。
例えば、毎月10万円を返済しているケースにおいて、5年間で金利が急激に上がったとしても、6年目からの毎月返済額は12.5万円までしか上がらないということになります。
ルールを踏まえて
変動金利のルールを解説しましたが、125%ルール等があったとしても、金利上昇があれば「払っている金額は変わらないけれど利息負担は大きくなっている」という点はお忘れなきようにお願い致します。
今後金利がどうなるかは分かりませんが、多くの方が35年間という長い時間をかけて付き合っていく住宅ローンですので、その選び方・借り方は熟慮すべきと言えますね。アローズでは住宅ローンに関するご相談もお受けしておりますので、お気軽にご連絡ください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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