ライフプランという言葉を聞いたことはあるでしょうか?
ライフプランは「お金の未来予想図」とも言われ、家計の収入支出をシミュレーションし、将来的に家計が破綻しないか判断するための資料になります。
特に家を買う前やお子さんが生まれた時など、これから大きなお金がかかって来る前に必ず作っておきたいものとなるのですが、作り方にもコツがいりますし、プロのFPが作ったものであっても思わぬ盲点が潜んでいる場合があります。
そこで今回のコラムではライフプランの重要性と注意点について解説させていただきますので、ぜひ参考していただければ幸いです。
ライフプランはいつ作る?
上記にもある通り、家の購入やお子さんの誕生を機に作ることが多いのですが、もっとも多いのは家の購入時と言えるでしょう。特に最近では不動産屋さんやハウスメーカーさんのお抱えFPが存在しており、展示場などでお客様からお金の相談を受けている姿はよく見かけます。
なぜ家の購入時に作るのかと言えば、住宅ローンの選び方ひとつで家計は大きく変わりますし、これまでの家とは大きさなども変わるため、光熱費も変わってくる可能性があります。また、長期にわたって返済していくのが一般的ですから、最後まで返しきれるのか? という点は借りる前に確認しておくべきと言えるでしょう。
つまり、家を新しく購入する場合において、ライフプランの作成は必須と言えるわけです。
ただし、そのライフプランはプロとしての目線が入っているかをよく確認する必要があります。
にわかライフプランとは?
- 物価上昇率
- 住宅ローン金利の上昇
- 家に関わるランニングコスト
- 地域特有の費用
プロ目線の欠けた“にわかライフプラン”では上記が抜けている又は実情とかけ離れた数字が入力されているケースが多く存在します。
まず、物価上昇率ですが日銀の目標は2%と散々言われています。にもかかわらず物価がずっと上がらないという設定がされているライフプラン表は結構見かけます。物価が上がらなければ既述の「返していけるのか?」という計算はかなり緩くなり、実態は破綻していたとしても計算上は返していけてしまうライフプランになりかねません。
さらに、金利上昇とランニングコストに関しても抜けているケースが多いと言えます。変動金利の場合は何%まで上昇するかは不明ですが、最低でも基準金利である2.475%まで上がったとしたら? というシミュレーションくらいはやっておくべきでしょう。ランニングコストも既述の通り光熱費の変動は予想されますので、ハウスメーカーに事前確認を行ってからライフプランに反映させるべきと言えます。
最後に地域特有の費用についてですが、教育プランやイベント・行事参加・帰省費用などが該当します。これらは私の住んでいる久留米地域と福岡市内でも違いますし、ましてや東京都内とでは大きく異なってくるはずです。
プロのライフプランを作るには?
決してハウスメーカーさんのお抱えFPを否定するつもりはありませんが、上記を省いた“にわかライフプラン”が散見されます。もし、皆さんがライフプランの作成を勧められた場合は上記に気を付けていただければと思います。
また、不安な方はセカンドオピニオンとしてアローズにご相談いただくことも可能ですので、お気軽にご連絡ください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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