最近保険のご相談をお受けする方の年代も、子ども世代(20~30代)が増えてきました。それだけ自分が年を重ねたということになりますが、同時に長くこの業界でお世話になっているなと感慨深いものもあります。
そんな若い世代の方々は「コスパ」や「タイパ」で物事を判断する方が多くいらっしゃるように思います。
ちょうど先日も「Youtubeで保険はコスパ悪いから入らなくていいと聞いたので、必要ないと思うのですが?」という方とお会いしました。
保険をコスパで考えるということは私も経験がありますが、本当にコスパが悪いのか実際に計算してみましょう。
コスパのサンプルはコレ
試しに30歳男性の保険料を某保険会社の商品で計算しました。
商品①医療保険
入院一日1万円、入院一時金10万円、先進医療付、特定疾病保険料免除付きという内容で、終身払い約4,300円でした。
この商品の場合、入院すれば10万円が一時金としてもらえますし、ガンと診断されたらそれ以後の保険料支払いは必要ありません。
商品②ガン保険
抗がん剤等のガン治療を行うと1カ月10万円給付、がん診断されると50万円、以後がん細胞が認められれば半年に一回50万円給付、先進医療と保険料免除付き。これで終身払い約2,500円でした。
がんが治らなければ半年に一回50万円が給付されますし、そもそも最初の診断で保険料免除されるタイプの商品です。保障内容としては最新版と言えます。
コスパで2つの保険を考えると?
まずは医療保険です。30歳男性ということは平均寿命である80歳まで生きたと考えると、後50年は支払うわけです。
約4,300円×12か月×50年=258万円
約260万円支払って入院したら一日1万円+一時金10万円です。確かにコスパ悪そうに見えますね。
続いてガン保険です。
約2,500円×12か月×50年=150万円
約150万円を支払うことになりますが、万一ガンになれば保険料は免除な上、治らなければ半年に一回50万円です。こちらはコスパ的に悪いとは言えないかと思います。
保険はコスパで考えられない?
元も子もない言い方をすれば、入院しないし、ガンにならないし、子供が独立するまでに亡くなる事なんてない! 運転していて事故を起こすことも無いし、家も火事にならない! と思えばあらゆる保険に加入する必要はありません。
でも、もし万一なにかあったら困るから加入するのが保険です。決してコスパだけが判断基準では無いと個人的には考えます。
先に上げた医療保険も確かにコスパだけで見たら、積み立てを行った方が得です。でも、来年入院することになったら? ガンになったら? 大きな病気をしたら? それは誰にもわかりません。
だからこそ備えることが大切なのです。自分や家族にはどんなリスクがあって、どう備えた方がより安心か? より家族を守れるのか? を考え、優先順位の高い順にお金を使って行くことが大切であると考えます。 コスパだけでは測れない、思いや気持ちがあるからこそ、備えも出来るということです。
唯一保険をコスパで考えるのであれば、比較した場合どの保険会社の商品がコスパが良いか? という基準でなら比べても良いと思います。ただし、コスパだけでは測れないのが保険であると個人的には考えますので、保険選びでお悩みの際はぜひアローズまでお気軽にご相談ください。
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